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Rd.2 富士SUPER TEC 24時間レース

2024年5月24日

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2024年5月24日(金)~26日(日)、富士スピードウェイ(静岡県)において、国内で唯一の24時間レース、「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」が行われました。

 

5月24日(金)予選レースを実施。

5月25日(土) 15時から、翌26日(日)の15時まで、決勝レースが行われます。

 

今回は長丁場のレースとなるため、レギュラードライバーの 4名(太田達也/外園秋一郎/黒沼聖那/池田拓馬)に加え、長丁場となるため、助っ人ドライバーの 2名(丹羽英司/野村充)を加えた 6名 で参戦しました。

 

池田拓馬が参加する ST-5クラス に は 全14台 が参加。

6名 のドライバーで 24時間先のゴールを目指します。

 

今回は前戦 SUGOでクラス2位を獲得したことでウェイトハンデとして10kgの重りを載せての参戦となります。

 

スーパー耐久には1人のドライバーが走れる最大運転時間が決まっています。

連続運転時間は3時間。 Aドライバーのみ、最低義務運転時間が有効走行時間の15%(24時間では3時間36分以上)と決まっています。

 

また、ピット作業では、1回のピットで給油できる量は20L以下。

ピットロードの出入り口の特定のエリア内でピット滞在時間として1分50秒以上、

そのエリア内に滞在することが義務付けられています。

 

Aドライバーにはアマチュアドライバーを登録する規則となっていますが、

65号車はアマチュアに該当しないドライバーが乗るため、180秒のペナルティーストップが課せられています。

そのため、どこかのピットストップのタイミングでペナルティーを消化する必要があります。




Qualifying(予選) 5/24(金)

 

結果
ST-5クラス(全14台)  1番手 (ポールポジション獲得!)

Aドライバー 12:00~12:15

Bドライバー 12:55~13:10

 

決勝のスタート位置を決める予選が始まります。

今回もA/Bドライバーの合算タイムで予選順位が決まります。

 

まずは、Aドライバーの太田選手が出走します。

4周を走り、前回に引き続きST-5クラスコースレコードとなる 2'03"850 を叩き出します。

 

次に、Bドライバーの外園選手が出走。

3周を走り、 2'04"721 のタイムをマーク。

 

合算タイムでは 4'08"571 となり、2番手の88号車に 1.04秒差をつけて今シーズン初のポールポジションを獲得しました。

 

 

Cドライバー 14:05~14:20

Dドライバー 14:45~15:00

 

A/Bドライバー予選の後は、C/Dドライバーの予選となります。

 

こちらも前回と同じく予選の順位には関わらないタイム計測となりますが、池田はマシンの状況を確認するために、4周を走りました。

 

タイムは 2'05"720 をマーク。

 

Dドライバーのタイム計測としては トップの76号車から 僅か0.04秒差で2番手となりました。




final (決勝)

 

決勝 24時間耐久レース 5/24 15:00~5/25 15:00

 

結果
ST-5クラス(全14台)  2位 表彰台獲得!

 

15時、定刻通りにローリングスタートにより、24時間という長丁場の戦いの火蓋が切って落とされました。

各車ともに、24時間先のゴールに向かって走ります。


池田の担当は主に夜間となり、19時、翌0時、9時と各スティント1時間半程度の走行を予定していました。

 

序盤から数台の車両にトラブルがありました。

 

中でも、65号車 の1度目のピットインのタイミングで、別クラスの 32号車 が最終コーナーでストップ。

もしも、このタイミングでセーフティーカーやフルコースイエローが運用されれば、前述したストップペナルティ―(180秒)を優位に消化することができます。

 

しかしながら 32号車 は動き出し、無事にレースは続行。

65号車 は チェックのためピットに向かう 32号車 の真後ろでピットに入ることになってしまいました。



3時間経過(5/24 18:00) ST-5 クラス7位


スタートから4時間が経過した19時頃。

138周消化したところで、予定通り 1回目の池田の出番がやってきました。

左側のみ新品タイヤに交換してコースイン。

 

予定では1時間半の走行となります。

 

池田は順調に周回を重ね、かなり良いペースと燃費で走ることができ、予定より10分多い、46周を走行。ギャップを30秒程度縮める活躍を見せました。

 

ドライバー交代を済ませピット裏にやってきます。

ナイトセッションですが、車内の温度は高く走行後は、かなり辛そうな様子でした。

ですが、そんな中でも素晴らしい走りを見せることができ、チームから高い評価もいただくことができました。



6時間経過(5/24 21:00) ST-5 クラス5位


池田が走行を始めた後半あたりから、霧雨が発生しました。

また、5月後半でも夜間は寒く、路面温度も低下しているようでした。

 

雨雲レーダを見ても雨雲は一切現れていませんが、この天気は徐々に小雨に変わりました。

また、これが原因でクラッシュやトラブル車両が続出します。

 

僚友のST-4クラス 66号車 は他社の追突を受けリアセクションを大きく破損。

修復のため、順位を落としてしまいます。

 

このような「夜間+雨」で難しい状況の中、65号車は無事に走行を続けます。



9時間経過(5/25 00:00) ST-5 クラス3位


日が変わる午前0時、相変わらずの天候が続きます。

本来であれば池田が2回目の走行を行う予定でした。

 

遡ること1時間ほど前、このコンディションの中、作戦をどうするかの話がありました。

 

周りはスリックタイヤ(溝の無いもの)を履いている車両が大半を占めており、レインタイヤ(溝有の雨用)では、すぐに傷んでダメになってしまいそうなコンディションでもありました。

 

雨+スリックタイヤでの走行経験がほとんどない池田。

ましてや夜間で周りの車両に気を使わなくてはならない状況の中、悩みます。

 

エンジニア、他のドライバーなどとも相談し、チームの勝利を優先するために池田はひとつ前の走行を担当するAドライバーの太田選手にダブルスティントをしていただくことに。

 

この判断をするのは池田としても走りたい気持ちはあったと思いますが、チームのためにと判断した結果でした。

 

エンジニアの予想では明るくなり太陽が出始めれば路面は乾いてくるだろうとのことで朝のスティントに変更となりました。



12時間経過(5/25 03:00) ST-5 クラス2位


24時間レースも折り返し地点に差し掛かります。

 

このあたりのタイミングで車両のメンテナンスタイムとして10分間のピットストップ義務を果たします。

消耗品の交換や車両の点検などを行い、コースに送り返します。

 

12時間経過直前、僚友の ST-4 66号車 にアクシデントが発生!

先ほどのクラッシュの影響もあってか、ルーフ(屋根)が飛んでしまいます。

 

これで 66号車 は残念ながらリタイヤとなりました。

 

ST-5 65号車 は僚友の想いものせて、残り12時間走ることになります。



15時間経過(5/25 06:00) ST-5 クラス2位


18時間経過(5/25 09:00) ST-5 クラス2位


この頃には完全に路面は乾き、ドライでの走行となりました。

池田は、4本ともユーズド(中古)のタイヤに履き替えてピットアウトします。


耐久レースのため、回転数制限を指示されていましたが、ここから若干の制限解除の指示がされました。


周りを見ても速い2分6秒台のタイムを連発し、トップとのギャップを縮めます。

そしてトップを行く17号車 のピットタイミングでついに同一周回になります!

無線を通じてピットからの歓声が聞こえたとのこと。

 

その後は再び燃費との戦いに。

スティント終盤は毎週燃費のやり取りを無線で行いながら走ります。

 

ここで裏話。

予定通りピットインする周、「ダンロップコーナー先の登りで燃料尽きるからサブタンクのポンプ起動させるよう」無線が飛んだ直後、コカ・コーラコーナーで燃料尽きて慌ててスイッチを押したそう。

 

そのような事もありながら無事にトータル 47周を走行し、Aドライバーの太田選手に交代します。

 

かなりのハイペースで走ることができ、さらにはトップの 17号車 を抜くことができたのでチームの方々から感謝の言葉をいただくことができました。



21時間経過(5/25 12:00) ST-5 クラス2位


残り、3時間。

2スティントの予定です。

 

Aドライバーの太田選手がエースの走りでトップ 17号車 を必死に追撃します。

 

トップを行く 17号車 はディーゼル車のこともあり燃費が良く、ピットの回数も3回ほど少ないため、1回のピットストップで義務となっている滞在時間1分50秒の分、優位にレースを進めることができていました。

 

13:30頃、 65号車 は最後のピットイン。

前戦、SUGOで最後に素晴らしい追い上げを見せたCドライバーの黒沼選手に交代します。

 

この時点でトップ 17号車 とは 1分50秒くらいのギャップがありました。


残り、30分ほど、17号車 は燃費かトラブルか・・・!?

 

黒沼選手より 3~4秒くらい遅いペースで走行をするようになりました。

このままでいくと、残り時間ギリギリにはなりますが、逆転優勝も見えてきました。

 

だんだん、ギャップは縮まっていきます。

 

そして15時。

長かった24時間レースのゴールを迎えます。

 

チームみんなでサインガードに向かい、戻ってくる黒沼選手を迎えます。

 

「#65 odula TONE 制動屋 ROADSTER」 は ST-5クラス 2位 でゴール!

 

最終的に、トップとのギャップは 3.37秒 となっていました。

 

今回のレースは 180秒のペナルティー、相手の燃費戦略、ナイトセッションでの天候。

それらに負けず、チーム+ドライバー全員で勝ち取ったものとなりました。




次のレースは 9月7日 「第4戦 もてぎスーパー耐久」となります。

 

2戦連続の 2位表彰台。

 

今回の成績により、ウェイトハンデが 25kgになります。

この成績によって蓄積されていくウェイトはシリーズ全7戦中、第6戦まで載せることになります。

 

性能調整にも負けず、チーム一丸となってシリーズチャンピオンを目指して走ります!


今後とも、応援よろしくお願いいたします。


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